著者のコラム一覧
水上健国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡部長。便秘や過敏性腸症候群治療の第一人者。自身が開発した無麻酔大腸内視鏡挿入法「浸水法」を活用し「ねじれ腸」「落下腸」という腸管の異常形態を発見した。著書に「快腸大全 便秘外来医が3万人を診てわかった腸の新常識」など。

(2)ねじれ部分に硬くなった便が詰まりどんどん停滞していく

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 教科書に載っている腸は四角形をしています。左の縦線が上行結腸、上の線が横行結腸、右の縦線が下行結腸、そして下にS状結腸があります。

 ところが日本人の8割は腸が多様にねじれている「ねじれ腸」で、“四角形”ではありません。ねじれ方は人それぞれですが、多いのは、本来はお腹の背中側にピッタリ固定されている下行結腸(“四角形”の右縦線)が、あるべき部分に固定されず腸がたわんで曲がったりねじれたりしているケース。また、S状結腸は本来、時計回りのらせん形ですが、反時計回りのケースがある。 

 これらのねじれ腸では、ねじれ部分が狭くなるため硬くなった便が通過しにくく、停滞し、便秘になってしまいます。便をため込むと腸が長く太くなり、さらにねじれて、便が出にくくなってしまうのです。そして、いざ便を出すときには腸が強く動く必要があるためお腹が痛くなり、うまく出ないときは下痢で押し出すこともあります。

 ねじれ腸には「腸ゆらしマッサージ」という方法が効果的です。これについては後ほど触れるとして、便秘を起こしやすい腸の形にはもうひとつ、数は少ないものの「落下腸」もあります。

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