(1)生物学的な違いが寿命の差を生んでいる

公開日: 更新日:

 男性の加齢やストレスなどによる男性ホルモン(テストステロン)の減退現象の分析・研究が進み、男性のテストステロン低下のバラツキが著しいことから、女性側の医学的問題点より臨床上、より細心な個々人の検査と診断が求められていることが明らかになってきた。

 医学的にも男性は難しい。男性は、幼児期は女性より病弱であり、しかも思春期青年時代にもいろいろな隠れた医学的問題を抱えている。

 この性差医学の重要性は、中高年人口が増加する長寿社会でクローズアップされるようになり、男性側の健康問題にも世間の関心が高まってきた。

 男性にも女性と似たような「更年期」があるとの認知はかなり広がっている。男性側は生活習慣が悪いから寿命が短いのではなく、男女の生物学的な違いが寿命の差を生んでいることに注目してほしい。=つづく

(監修=田村貴明・千葉大泌尿器科特任助教、医師 構成=熊本美加/医療ライター)

【連載】男性はなぜ女性より平均寿命が短いのか

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束