著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

どうせなら「公正証書遺言」…事前準備はメールでも進められる

公開日: 更新日:

 ほか、証人2人へのお礼なども発生するが、手続きそのものはそう難しくない。事前の準備は離れて暮らす子どもたちでも、電話やメールで進めてあげることができるだろう。

 注意したいのは地方の公証役場は県内に1~3カ所ほどしかない場合があり、実家近くになかったり、公証人の数が少なく実際の遺言作成まで時間がかかるケースがある点だ。場所によっては他県の公証役場利用が便利なこともある。

 遺言者が寝たきりなどで公証役場まで出向けないケースだと、さらに選択肢が狭まる。公正証書遺言の作成は遺言者と公証人が実際に会う必要性があり、出張は管轄区域内に限られるためだ。

 そのあたりを理解した上で、親がしっかりした遺言書を作りたいとの希望を持っているなら、道筋をつけかなえてあげるのが親孝行といえよう。

 なお、遺言書というと弁護士や司法書士にお願いする方法もある。メリットは確実に効力のある遺言書が作成でき、遺言執行まで一括して任せられるという点だ。土地や建物、預貯金などの財産がたっぷりあるなら、一度相談してみてもいいだろう。費用は公証役場より高額になることは覚悟しておきたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか