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西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

どうせなら「公正証書遺言」…事前準備はメールでも進められる

公開日: 更新日:

 筆者はこれまで何度か自筆の遺言書を目にする機会があった。いずれも書いた本人から「実は……」と内緒で見せてもらったのだ。書いてある内容は「赤の他人に全財産を」とか「次男だけに相続させる」などややこしいものはなく、財産を仲良く分けて欲しいとの親心がうかがえるものばかり。きっと自分の気持ちの整理をつけるための遺言書なのだろうと察することができた。

 しかし、自筆証書遺言は自筆、日付と署名、押印、訂正の方法など最低限必要なルールがある。何度も書き直していると、どれが最新のものかわからなくなったり、誰にも存在を教えず隠していると、見つけてもらえないかもしれない。手軽に無料で作成できる分、それなりのリスクが伴う。

 ならばもう少し手間をかけ、公正証書遺言を作ってみてはと提案すると、名前は知っていても費用や手続き方法を知らない方が多い。それは高齢になるほど顕著なので、家族の誰かがフォローすることをお勧めしたい。

 詳細は日本公証人連合会のホームページに詳しく解説があり、公正証書遺言作成の手続きや必要書類などが明記されている。とくに気になるであろう費用(手数料)は、財産の価値により決まり、5000万円超~1億円以下なら4万3000円。意外と安い。

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