著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

春から始めたい実家の熱中症対策(1)長年使っていない冷房は動作確認を

公開日: 更新日:

 気象庁の予報によると、今年の夏も全国各地で高い気温になる確率が高いという。「観測史上1位」「これまでに経験したことのない〇〇」など毎年のように異常気象が叫ばれる昨今では、ある程度覚悟を持ってこのニュースを受け止めた人が多いはず。

 それほど今の日本の夏は冷房が欠かせなくなっている。いくら電気料金が上がり家計を圧迫しようが、熱中症になるよりマシと割り切るしかないのが実情だ。ところが、高齢者世帯は少し事情が異なる。冷房そのものを嫌う人が多い。なぜなのか?

 昔から冷房なしで暮らしてきた。言うほど暑さを感じない。冷たい風が嫌い。体が冷えて体調を崩してしまう。電気代がもったいない……。ゾロゾロ出てくる。冷房がないほうが体調がいいと話すつわものもいる。

 それで何も問題なければいいが、消防庁や厚生労働省の調査によると熱中症による救急搬送や死亡者の多くは高齢者だ。老化により暑さや喉の渇きを感じにくく、汗をかきにくいので体温を下げることができず、自覚がないまま重症化する率が高いからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます