著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【コーヒー】朝だけ飲むと全死亡リスクが16%、心血管疾患死は31%低下する

公開日: 更新日:

 コーヒーの起源はエチオピア南西部のカファ地方。15世紀にイエメンのスーフィー教団が集中力を高める目的で利用していましたが、その後、中東やヨーロッパに広がりました。

 16世紀にはオスマン帝国でコーヒーハウスが発展。17世紀にはローマ法王が「キリスト教徒の飲み物」として認めたことでヨーロッパ各地に普及したそうです。

 そんなコーヒーにはカフェインやクロロゲン酸などのポリフェノールが含まれ、神経や筋肉を刺激して覚醒効果や疲労回復を促すほか、抗酸化作用による健康維持にも役立ちます。

 観察研究で、因果関係を証明するものではないものの、米国の国民健康栄養調査(NHANES)に基づく研究で面白いデータがあります。コーヒーを飲む時間帯を朝・午後・夜の3つに分類して比較すると、朝だけ飲む人は全死亡リスクが16%、心血管疾患による死亡リスクが31%低いことが報告されました。一方、一日中飲む人には同様のリスク低下は見られませんでした。

 別の実験でも、コーヒーを朝に飲むと覚醒効果が高まり、日中のパフォーマンス向上に役立つとされています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒