筋肉は「体の貯水庫」だ…熱中症予防のために筋肉を鍛えよう
■筋トレ効果を最大化する食事
では、筋肉を効率的につけるにはどうすればいいのか?
「筋肉トレーニングを取り入れることです。とくにスクワットや腕立て伏せなど、大きな筋肉を使う動作が効率的です。高齢者は椅子の背もたれを両手でつかんだ状態でのスクワットや両ひざをついた状態での腕立て伏せをするといいでしょう。徐々に負荷を上げていくことが大切です」
筋肉を育てるには食事も大切で、タンパク質の摂取が重要。栄養バランスを取りつつ、魚や鶏肉、大豆製品などを意識して取り入れることだ。
食べるタイミングも注意したい。一般的には運動前におにぎりやバナナなど消化の良い炭水化物を適度に摂取するとエネルギー切れを防ぎ、運動中のパフォーマンスを維持しやすいといわれる。また、運動後はタンパク質と糖質をセットで取ると筋肉合成を後押しし、グリコーゲンの回復を早めるといわれている。
今年も夏は全国的な猛暑が予想されている。高齢者はとくに無理のない範囲で筋肉を鍛え、熱中症なしで過ごそう。