(2)子どもの斜視を放置すると「弱視」や「視力低下」に

公開日: 更新日:

 そのため最近では多くの自治体で、3歳児健診に屈折検査機器を使った検査を実施するようになっています。この検査により斜視や不同視(左右の視力が大きく違う)、先天性白内障などが見つかることもあります。

 子どもの斜視には先天性内斜視、外斜視、調節性内斜視(乳幼児に多く、遠視が原因となる)などがあります。

「子どもの斜視は本人の自覚症状がなく、外見でも目立たないものがあります。親も見慣れてしまうと気づきにくく、私の臨床経験では保育園の先生が気づくといった例もありました。健診で斜視の疑いを指摘されても“いずれ治る”“うちの子に限って”と楽観的に考え、精密検査を受けさせない親もいますが、放置は禁物。健診などで指摘されたら、早めに眼科受診をしてください」(佐藤客員教授)

 治療は屈折検査で眼鏡の度数を決め、それに合った眼鏡をかけることで改善することがあるそうです。改善しない場合には斜視手術を行います。

 なお、9歳未満だと眼科医の診断書があって眼鏡を作成した場合、保険適用となります。自治体によっては自己負担分の給付制度があるそうです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」