(2)補聴器と間違って「集音器」を購入する
そもそも集音器と補聴器は、電化製品と医療機器という大きな違いがあります。電化製品には医療機器に対するような広告規制がないため、新聞の広告やTVの通販番組などで目につきやすい。その点、補聴器は大々的な広告が打てませんから、集音器の陰に隠れがちです。
集音器か補聴器か判断がつかなければ、消費税をチェックしてください。医療機器である補聴器には消費税がかかりません。
それでも間違って集音器を購入したとしても、まだ聞こえの改善に取り組む意欲をお持ちの人は、最終的に補聴器にたどり着けるのではないかと思います。しかし最初に通販で集音器を買ってしまい、うまくいかなかったということで、やる気がそこで終わってしまい、疲れ果てて“聞こえない問題”を数年にわたって放置する人はけっこういらっしゃいます。
であれば、聞こえない問題をどうにかしたい!となったときは、せっかくのその前向きな気持ちを有効に生かしたいものです。そのためにも通販で安易に集音器を購入するのではなく、まず最初に耳鼻科や認定補聴器技能者のいる補聴器屋さんに相談に行っていただきたいのです。
そこで自分の聞こえの具合を知り、次に自分に合った補聴器を、サポートを受けながらしっかりと時間をかけて調整をし自分の補聴器にカスタマイズしていく。そして補聴器をつけることを習慣化していくのです。=つづく