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田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

補聴器は買えばOKではない 資格を持った専門家の調整が大事

公開日: 更新日:

 資格を持った専門家が調整することが補聴器の満足度の高さにつながる──。それを示す調査結果が先月末に発表されました。補聴器メーカーなどで構成される「日本補聴器工業会」などが実施したもので、日本における難聴者率や補聴器装用率などの最新の実態調査となります。

 それによると、日本と欧米主要各国を比べた場合、難聴者による補聴器の所有率は欧米が50%近くであるのに対し日本は15%。満足度は前回より向上し、中でも認定補聴器技能者という資格者が販売した補聴器の満足度が高いという結果でした。

 以前、64歳の奥さまにご来店いただいたことがありました。仲良しの旦那さんとよく旅行に出かけられる快活な方なのですが、15年くらい前から少しずつ聞こえづらさを感じるようになり、新聞に載っていた補聴器を通販で購入。しかし雑音や環境音が頭に響いて煩わしく、それでいて言葉はわかりづらいことから、たまにしか使用していなかったとか。

 お持ちの補聴器を拝見すると、調整ができない簡易的なタイプ。補聴器は調整が重要であることを伝え、まずは貸し出しで試してもらい、3週間ほど毎週調整に通っていただきました。購入後も調整を重ね、2週間後に行った和歌山旅行の旅先では、これまでは聞き取れなかった、不意にかけられる何げない会話をいろんな人と楽しんだと言います。今では「補聴器の調整を頑張ったから、こんなに活動的に過ごせる。人生が楽しい」と喜んでいただいています。

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