著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「退屈」がアイデアをひらめかせる…ぼーっとする時間が重要

公開日: 更新日:

①「ポリスチレンカップの使い道を考える」

②「もし世界中の人がナルコレプシー(急に眠ってしまう病気)になったら、どんな結果が起こるか」

③「3つのキーワードから連想される共通の言葉を当てるクイズのような課題」

 これらを通して分かったことは、全体的に退屈な作業をした人たちの方が、そうでない人たちと比べて、より多くのアイデアを思いつく傾向があることが分かったそうです。ただし、【実験1】では、アイデアの数こそ増えたものの、そのアイデア自体は「質の高い(珍しい、役立つ)」ものではなかったといいます。

 ところが【実験2】では、退屈な作業(書く、読むどちらも)をしたグループは、アイデアの数が増えただけでなく、そのアイデアの質(創造的有用性)も高くなったと評価されました。

 特に「退屈な読書活動」は、他の退屈な活動よりも、創造性を高める状況があることが示されました。 「もし世界中の人がナルコレプシーになったら」と「共通の言葉を当てる課題」のようなより多くの想像力や連想が必要な課題では、読書で退屈したグループが、より多くの質の高いアイデアを出したり、正解数が多かったりしました。

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