「ゆらぎ」で疲れない体を手に入れる…自律神経が整えられる

公開日: 更新日:

 新年度がスタートしてあれこれ忙しい日々が続き、「疲れない体になりたい」と考えたことはないだろうか。そんな人は「ゆらぎ」に注目したい。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。

「ゆらぎ」とは、自然に存在する「規則性のある不規則」を持つ変化や動きを指す。そよ風、木漏れ日、川のせせらぎ、打ち寄せる波の音、炎のゆらめき、小鳥のさえずりなど、自然界にあるそれらのリズムは一定ではなく、強くなったり弱くなったりする。

 こうしたゆらぎを感じると、われわれは心地よさを感じ、疲労が軽減されることもわかっている。

「ヒトの生体にも、心拍、呼吸、脳波、血流、体温、瞳孔の動きといったさまざまなゆらぎが存在します。この生体リズムが自然界のゆらぎと共鳴すると、自律神経が整えられて精神が安定し、疲労を軽減すると報告されています。自律神経は、活動時や昼間に優位になる交感神経と、安静時や夜に優位になる副交感神経で成り立っていて、交感神経から副交感神経に切り替わることで“リラックスモード”に入ります。ゆらぎは、自律神経を副交感神経優位に切り替えて、脳と体を休める“スイッチ”なのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波