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一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

刺身を食べた後に腹痛…食あたりかと放置していたら緊急手術に

公開日: 更新日:

■「アニサキス」は腸まで到達することも?

 腹痛の原因は「アニサキス」と呼ばれる寄生虫でした。アニサキスは、イカやアジ、サバなどに寄生することがあり、人間の胃や腸の粘膜に潜り込んで激しい炎症を起こします。多くの場合は胃の粘膜で止まるため、強烈なみぞおちの痛みが主症状となりますが、今回のように腸まで到達して腸穿孔や腹膜炎を引き起こすケースも、まれながら報告されています。

 腸に運ばれてしまったアニサキスは生きていますので、腸の壁に潜り込みます。腸の壁は胃よりも薄いため、破けてしまうことがあります。腸が破けると、内容物が漏れ出てしまい、お腹全体が炎症を起こし腹膜炎になります。手術による洗浄が必要となる場合があります。
スーパーなどに売られている刺身は比較的安全性が高いのですが、自分で釣った魚をそのまま食べる場合には注意が必要です。アニサキス対策として、釣った魚は速やかに内臓を取り除いてください。アニサキスは-20℃以下で24時間以上冷凍すると死滅すると言われています。自家製の刺身を食べるときは事前に1〜2日間は芯まで冷凍することをおすすめします。一見よくある「食あたり」と似た症状でも、実は重篤な病気が隠れていることがあります。身体が発する“違和感”を、無視せず、早めの受診を心がけましょう。(次回は突然の胸痛、ただの筋肉痛?)

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