デジタル技術の普及で、より臨機応変な診療が実現できる
実際の診療では次のようなやりとりがありました。
「お通じの薬を飲まなかったら便秘になってしまい、看護師さんの助言で1錠飲むようにしています」(娘)
「お通じは調子いいですか?」(私)
「そうですね」(娘)
「食欲がなかったのは昨日だけですか?」(私)
「いつもそんな感じです」(患者)
「朝ごはんは食べましたか?」(私)
「はい。おかずと栄養剤(エンシュア)です」(患者)
「エンシュアは朝だけですか?」(私)
「そうです」(患者)
「食欲がない時は昼も飲んでいいですか?」(娘)
「もちろん大丈夫です。1日3回まで飲める栄養補助なので、食事がとれない時には活用してください」(私)
この日の診療では、疑問点をその場で解消し、細かな調整もできました。まさに在宅医療ならではの柔軟さと、オンライン技術を組み合わせた診療となりました。