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一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

DIY作業中に小さなゴミが目に入り…こすり取ろうとした40代男性が招いた危機

公開日: 更新日:

 しかし数時間経っても痛みは増すばかりで、充血もひどくなってきたため、眼科を受診。診察の結果、金属片が角膜表面に固着しており、こすったことで角膜上皮に複数の擦過傷ができていることが判明しました。幸い数日で回復しましたが、「角膜の中心部近くに傷がついていたら、角膜混濁が残り、視力に影響が出る可能性もありました」と説明を受け、Bさんは冷や汗をかきました。

■なぜ目をこすってはいけないのか

 このケースからわかるように、目をこする行為は極めて危険です。異物が硬い砂粒や金属片だった場合、こすることで角膜表面に傷をつけてしまいます。角膜は中央で約0.5ミリほどしかありません。傷ついた角膜は細菌やウイルスの侵入を許し、感染性角膜炎を引き起こす危険性が高まります。

 さらに、こする動作自体が、異物を角膜により深く押し込んでしまうリスクもあります。特に金属片や木片などの鋭利な異物の場合、角膜穿孔や感染性角膜潰瘍を起こすと、重篤な視力障害につながることもあります。また、爪や指に付着している細菌が目に入り、二次感染を起こす可能性もあります。

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