著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

「眼瞼痙攣」は目を開けることが困難になる

公開日: 更新日:

 目が開かないので、外出もできずひきこもり状態になってしまい、うつ病になってしまったり、周りの人には症状が理解してもらえないため、お付き合い上の誤解を生じてしまうようなこともあるのです。放置は禁物です。

 眼瞼痙攣と診断された場合の治療法には何があるのか。現在の医学では根本的に治す方法はまだ見つかっておらず、対症療法となります。

 治療のひとつに向精神薬の内服がありましたが、副作用や思うような効果が得られないことから現在、処方する眼科は少なくなっています。眼瞼痙攣の患者さんに多く用いられる治療は、ボツリヌス毒素Aを製剤にした薬剤を目周りに注射する方法。いわゆるボトックス注射ですね。

 目周りの数カ所に分けて注射することで、収縮しようとする筋肉を止めることができます。注射後1週間ぐらいから効果が出始めます。しかし永続的ではなく、4カ月程度で効果が切れてしまいます。

 クリニックによって異なりますが、費用は注射1回で1万3000~1万8000円程度(3割負担の場合)。高額なため、継続が難しいと諦める患者さんもいらっしゃるのが眼科医としては悩ましいところです。

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