具志堅用高さん(4)13回も防衛できたのは記録挑戦と沖縄のため
──沖縄というのは郷土の誇りとして頑張るということですか。
沖縄は貧しかったからね。イメージも良くなかったから、沖縄のイメージアップのために頑張ろうと。もちろん、石垣島の実家のために、というのもあります。ファイトマネーは全部、石垣島に送っていた時期もあります。風呂付きの家を建てたくてね。11回防衛した時に建てました。今は娘と孫らが住んでいます。
──その頃の生き方、生きざまを今振り返ってみてどうですか?
時代が変わりましたね。昔は貧乏でした。そして、私の時はとにかく怖かった、ジムの会長が。試合に勝ってもヘンな試合をすると怒鳴る会長がいるんですよ。怒号が後楽園ホールの控室から聞こえてくる。あの頃はリングの中も外も戦いだった。怖くて我慢できたんですかね。
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こう振り返った具志堅さんを見て、引退後、苦しい現役時代の反動がなかったこともまた立派だなと思いました。今の沖縄の爽やかなイメージのルーツは具志堅さんにもあったのです。健康寿命を延ばすためには引退後の生活が大事です。体を動かさなくなるのですから、同じように食べていたら、すぐに太ってしまいます。そして、筋肉は脂肪に変わります。運動だけでなく、筋肉革命のモチベーション、つまり、筋肉増強が生活習慣病を改善するという科学を理解して、自分に生かす努力が大切です。次回はその辺を伺います。


















