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荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

睡眠薬を“手に入りにくくする”対策が命を守る

公開日: 更新日:

 注目したいのは、ベンゾジアゼピンが決して「安全な薬ではない」という点です。依存や耐性だけでなく、衝動性を高めたり、判断力を鈍らせたりする作用が知られています。多剤併用や高用量では、そのリスクはさらに高まります。

 この研究は、国の医療政策が処方行動を変え、結果として命を守る可能性を示した点で重要です。ただし、規制だけで自殺を防げるわけではありません。背景にある孤立や精神的苦痛への支援が欠かせないのも事実です。それでも、「出しすぎない」「持たせすぎない」という処方のブレーキが、悲劇を減らす一因となり得るのではないでしょうか。薬は治療の道具であると同時に、使い方を誤れば重大な結果を招きます。この現実を、医療者も患者も改めて共有する必要がありそうです。

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