著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米保健当局がワールドカップで本当に警戒する「エボラではない感染症」

公開日: 更新日:

 こうした伝染病に比べると、エボラ熱はずっと重篤な症状を引き起こす一方で、感染の広がり方は大きく異なります。現在のアウトブレイクはアフリカの紛争地域を中心に起きており、感染経路も、空気感染や飛沫感染ではなく、主に患者の体液との接触によるものです。そのため一般のワールドカップ観戦者の間で広がる可能性はずっと低いと見られています。

 とはいえ、アメリカ政府がエボラ熱への警戒を緩めているわけではありません。直近にコンゴ民主共和国、ウガンダ、南スーダンに滞在した一部の非米国市民については入国を制限。米国市民についても入国時の検査や監視を強化しています。

 人が動けば伝染病も動く。保健当局にとっては、エボラのような「怖い病気」だけでなく、はしかのような「広がりやすい病気」への、いっそうの警戒が必要な夏となりそうです。

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