脇に塗る“汗止め”で「片目だけ瞳孔が開く」ケースが…猛暑の中の意外な病気
■顔用の制汗クリームでも…
なぜ、脇に塗る薬が目に影響するのか。原因の多くは、薬を塗ったあとに十分手を洗わず、その手で目をこすったり、コンタクトレンズをつけたりすることだという。薬が少量でも目に入ると、瞳を小さくする筋肉の働きが一時的に止まり、片方の瞳だけが大きく開いてしまう。すると、「片目だけまぶしい」「近くの文字にピントが合わない」「目の見え方がおかしい」といった症状が現れる。
海外の研究では、このような薬を使った人のおよそ14人に1人に散瞳が見られたと報告されている。また最近では、海外から個人輸入できる顔用の制汗クリームや制汗パッドでも同じ副作用が報告されているという。
「問題は、患者さん自身が汗止めを『薬』という意識を持っていないことです。『美容用品』などと考えているため、病院で『使っている薬はありますか』と聞かれても、制汗剤のことを話さないケースが少なくありません。もちろん、片目だけ瞳が大きく開いている場合には、脳の病気など命に関わる原因を最初に除外する必要があります。しかし、それらに異常が見つからない場合には、『最近、汗止めを使い始めませんでしたか』という一言が診断の決め手になることがあります。これからの汗をかく季節には、多汗症の薬や制汗剤を使う人がさらに増えるでしょう。もし汗止めを使ったあとに、片目だけ瞳が大きくなったり、まぶしさや見えにくさを感じたりしたら、慌てずに眼科を受診してください」
その際には、「多汗症の薬や制汗剤を使っています」と医師に伝えることが大切だという。


















