脇に塗る“汗止め”で「片目だけ瞳孔が開く」ケースが…猛暑の中の意外な病気
また、「片目だけ瞳が大きい」と訴えて受診する人が多いアディー緊張性瞳孔は、瞳の大きさを調整する自律神経の一部が障害され、片方の瞳が開いたままになる病気のこと。瞳を小さくする筋肉がうまく働かなくなるため、明るい場所でもまぶしく感じたり、近くにピントを合わせにくくなったりする。原因不明のことも多いが、感染症や炎症、自己免疫疾患などと並び薬による一時的な散瞳と似た症状を示すため、鑑別が重要になる。
ところが先日、神奈川歯科大学横浜クリニックの勉強会で、皮膚科で処方される多汗症の薬にも同じことが起こることが報告されたという。
思い返してみると、清澤院長自身、今年だけで原因不明の片目の散瞳を2人経験したという。いずれも若い女性で、脳や目に重大な異常は見つからず、2人はその後は受診しなかった。
「今になって考えると、その中には汗止めの薬が原因だった人がいたのかもしれません。特に注意したいのは、多汗症の治療に使われる『抗コリン薬』という種類の薬です。脇に塗るゲルやシートとして使われ、汗を出す神経の働きを抑えることで発汗を減らします」


















