局部麻酔で目にメスが…シンガー・ソングライター柿島伸次さん網膜剥離の手術を振り返る

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「虹彩捕獲」で2度の手術を受けた

 さらにその約半年後、右目に「虹彩捕獲」という症状が現れました。眼内レンズが虹彩を突き抜けて出てきてしまう症状で、夜空の月が4つに見えたりするのです。この時は「虹彩捕獲整復手術」を受けました。簡単にいえば、出てきたレンズを押し込む治療です。日帰りの短い手術でした。

 それが終わり、やれやれと思っていた今年5月、虹彩捕獲で2回目の手術を受けまして、現在に至っています。

 もし3回目の虹彩捕獲が起きたら、大きな手術になると言われています。「出てこないように見えない糸を張る」もしくは「強い虹彩を移植する」とのこと。聞くだけで「嫌だ」と思いました。でも、「受けて立つ」という気持ちもあります。ここまできたら仕方ないですからね。

 今は、日によって調子の良し悪しはありますが、右目の強い乱視もメガネで調整しているので本当に普通です。ただ、何度も目の手術をしていると角膜にキズが付くらしいのです。それによって飛蚊症や視力が落ちたり、回復しにくかったりがあるようです。将来的には角膜移植の可能性もあると聞きました。

 今できることは、毎晩「サンピロ」という目薬を点眼することと、疲れすぎないことだけ。疲れすぎないために“色付き”のメガネにしています。今や体の一部ですから、自分の中ではただの視力補正の道具ではなく、「アイウエア」だと認識を改めました。色違いや色の濃さの違うものを複数作って、おしゃれアイテムとして気分によって使い分けています。

 両目が見えるって本当にありがたいことです。「見えることが当たり前だと思ってはいけない」とつくづく実感しています。情報が入ってくる大切な「目」、みなさんも大事にしてくださいね。 (聞き手=松永詠美子)

▽柿島伸次(かきじま・しんじ) 1966年、神奈川県出身。15歳から19歳まで劇団に所属し、ドラマ「スクール☆ウォーズ」(TBS系)にレギュラー出演。その後、シンガー・ソングライターとしてデビューし、NHK・Eテレ「はなかっぱ」のエンディングテーマ「とまとっと…?とうがらし~やさいしりとり~」などを作詞・作編曲・歌唱した。かっきー&アッシュポテト名義では元素がスルッと覚えられる「スイヘイリーベ~魔法の呪文」があり、アレンジャー、劇伴制作者でもある。

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