【日亜化学工業】 LEDで急成長した企業の課題

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 ノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授は、同社の出身。青色LEDの実用化以降、同社は急成長を遂げている。

 徳島本社に勤務するAさん(38)は「年収は600万円ほど」と地方企業にしてはまずまず。だが、やや浮かない顔だ。

「基本給に比べ賞与の割合が大きく、昇給も鈍い。評価は上司次第なので実力主義も形骸化しています。地方の会社がLED特許で大きくなった感は否めませんね。それに血縁関係が強いので、出世も身内優先。『えっ、あの人が課長に……』なんてこともしばしばですね」と漏らす。

 こんなローカル企業に共通した悩みがあるようだ。地場企業の色も濃く、社宅や食事手当、交通費などの福利厚生の充実はこれからだという。とはいえ、地元では成功した会社として就職人気はバツグンだ。

「今年は院卒37人、大卒48人を採用。グループ合計で8000人を超す従業員数に膨らみ、派遣社員まで入れるとかなりの人が働いています。なので、エリートと呼ばれる開発部門と現場勤務では待遇に天と地の差があります。工場のラインで働いている社員は忙しく、プライベートもままならない。開発部門でも研修制度やキャリアパスがほとんどなく、自らスキルアップをしなければならない。せっかく入社してもプレッシャーで辞めていく社員が少なくありません」と語るAさん。

 成長は約束されているだけに、労務環境が整えば鬼に金棒だ。

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