日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

鍋シーンを一変させた「煮込みラーメン」大ヒットの仕掛け

 鍋の季節の新定番といえば、永谷園の「煮込みラーメン」シリーズだ。野菜も入れて鍋料理のようにつくるラーメンは、“煮込んでもコシがある麺”の食感がうけ大ヒット。1993年の発売以来の累計販売食数は5億2000万に及ぶ。

 当時は孤食ブームの時代。だからこそ、家族だんらんのラーメンを開発した。

「食卓を囲みあたたかい鍋物をつつく時間。子どもが好きなラーメンを入れれば、家族みんなで楽しめると考えた」(研究・開発本部の竹内陽子氏)

 ただし、うどんやぞうすいのように、最後のシメではない。鍋のはじめから麺を入れ、野菜や肉と一緒に食べる。あくまでラーメンが主役だ。そのため、生麺を丸2日かけてじっくり乾燥させてつくる、煮込んでものびない麺を独自に開発。93年、「煮込みラーメン」が誕生した。当時は一年中販売したため春夏の需要が少なく、いったん生産を終了するも、毎年寒くなると根強いファンから問い合わせが多く集まり復活。03年、秋冬限定(8月~3月)で発売を再開する。結果は大反響。今度は見事に時代の嗜好と合致し、売り上げを伸ばした。もっとも、いまにつながる鍋料理としての訴求はもう少しあと。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事