最初は“棒状”だった「金鳥の渦巻」 創業者の妻がぐるぐる助言

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「日本の夏はやっぱりこれ」という人も多いはず。KINCHO(大日本除虫菊)の蚊取り線香「金鳥の渦巻」は、1世紀以上も売れ続けている大ロングセラー商品である。

 始まりは明治時代。創業者である上山英一郎氏は、恩師・福沢諭吉の紹介で出会ったアメリカ人から“除虫菊”の種子を譲り受けた。1886年のことである。除虫菊に含まれる成分ピレトリンには殺虫作用があることから、まず粉末にしてノミ取り粉として商品化。これで成功を収めた氏は、除虫菊粉の新たな活用方法として蚊の駆除剤の開発に着手する。

「当時、蚊は煙などで追い払うしかなく、駆除剤の開発は熱望されていたようです。試しにノミ取り粉を火鉢にくべたところ効果があったことから、英一郎は『燃やすことで蚊を退治できる』と確信した」(宣伝部の小林裕一氏)

 ただ、蚊の発生時期に火鉢では暑すぎる。そこでヒントになったのが仏壇線香だ。1890年、世界初の“棒状蚊取り線香”を発売。これが金鳥蚊取り線香の元祖となるわけだが、長さ約20センチの棒状ゆえ、燃焼時間が40分程度しかない。睡眠中ずっと蚊から身を守るためには、長時間化が課題となった。

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