天の川がハッキリと<八丈島(上)>

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 光化学スモッグとヘドロが社会問題となっていた高度経済成長の時代。当時子供だった私は、天の川とは、七夕の日の運が良い年だけ見えるものだと思っていた。

 東京都八丈町。東京から南へ287キロ、伊豆七島の中では最も南に位置する島。

 無数の星が瞬く夜空に、天の川がハッキリと見えていた。台風20号は大きく東にそれ、はるか東の海上を移動中。

「これなら天の川がハッキリ見えますよ」という島美人の言葉を聞いて、夜更けに島の西海岸へ足を向けた。

 足元も見えない暗闇の中、海岸べりに立つと、風がびゅーびゅーと音を立てて吹きつけた。目が慣れてくると、闇夜にぼんやりと波頭が白く浮かび上がり、眼下の岩場に打ち付けて砕け散るのが見えてくる。

 星空を背景にうっすらと浮かぶ八丈小島の島影の少し左、天の川が斜めに流れている。織姫と彦星も左右に輝いている。

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