開発に3年「アラビックヤマト」“ざる”が課題突破のヒント

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 文房具の世界は、「これじゃなきゃ!」といわれるようなロングセラー商品が多い。ヤマトの液状のり「アラビックヤマト」もそのひとつだ。1975年の発売以来、均一でなめらかな塗り味を追求。圧倒的な使い勝手のよさで、市場をリードし続けている。

 でんぷんのりの「ヤマト糊」を創業商品に持つヤマト。老舗メーカーにひとつの転機が訪れたのは70年代初めのことだ。

「女性の社会進出が進み、手を汚さずきれいに塗れるのりが求められた。速乾性や接着力アップも課題で、それらすべてをカバーする商品としてアラビックヤマトを開発した」(取締役ゼネラルマネジャーの秋吉珠元氏=写真)

 ネーミングの由来は天然アラビアゴムが主成分のアラビアのり。欧州中心で使われていたそれは、先端に海綿を使用した容器が特徴。逆さにすると海綿を通してのりが染みだし、手を汚さずに塗れる便利さがあったが、海綿が固まりやすく価格も高いため、普及は限定的だった。そこでアラビックヤマトは、容器の利点は残し、海綿の代わりに「特殊スポンジキャップ」を搭載。

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