五木寛之流されゆく日々

１９３２年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。６６年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、６７年「蒼ざめた馬を見よ」で第５６回直木賞。７６年「青春の門　筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。２００２年には菊池寛賞、０９年ＮＨＫ放送文化賞、１０年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は１６年９月５日に連載１００００回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「ＴＡＲＩＫＩ」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新青春の門第九部漂流篇」などがある。

【特別再録】今なぜ電子書籍なのか <電子書籍、11年8月15～27日付>

公開日：2016/09/09 17:00　更新日：2016/10/17 04:37

　以前、横組みの小説『風の王国』を出版してうまくいかなかった理由の一つは活字にありました。私たちはずっと縦組みの活字を使用してきた。私はデビューのころから活字に非常に関心があったものですから。活字にはこだわりがあって、例えば「タイトルのロゴは細川印刷の活字を使ってほしい」とか言っ…

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り1,064文字／全文1,205文字)

【連載】五木寛之流されゆく日々

前の記事連載10004回　流れ流されて四〇年　<5> 2016/09/09 17:00
次の記事【特別再録】強制収容所（アウシュビッツ）の三つの顔<歴史、14年7月23日～8月2日付> 2016/09/09 17:00

この連載の一覧を見る