地道に試食販売 ミツカン「カンタン酢」がヒットするまで

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 手軽に使える調味酢の市場が拡大している。中でも人気なのが、ミツカンの「カンタン酢」シリーズだ。2008年の発売以来、売り上げは右肩上がりを続けており、17年も3~7月累計で前年比1.3倍以上と好調に推移。食酢大手の同社において、主力ブランドに成長している。

 カンタン酢は08年、「カンタンいろいろ使えま酢」として誕生した。砂糖や塩を合わせる必要がなく、これ1本で酢の物、すし、ピクルス、肉料理など、いろいろな食酢メニューが簡単に作れる調味酢。まさに名前通りの商品である。

「当時、食酢の中でも、すし酢などの調味酢の売れ行きが伸びていた。調べてみると、ドレッシングや酢の物など、本来の用途以外の利用も多いことが分かり、ニーズは高いと判断。開発に至った」(MD本部商品企画部の柳沢和浩氏)

 ベースは米酢とりんご酢。そこに昆布とかつおのだしと甘味を加え、まろやかな風味に仕上げた。塩分控えめも実現。完成度の高さは食酢メーカーならではである。とにかく、いろいろ使えること、しかも手軽に、失敗なく調味できることを知ってもらう。店頭での試食販売には力を入れた。地道な展開だが、反響はダイレクト。「鶏の甘酢照り焼き」など、試食販売から火がついた人気メニューも多く、ヒットを語るうえで外せないポイントだ。もちろん、練りに練った戦略も奏功。常備野菜を活用できる「フレッシュピクルス」のアプローチで人気を決定づけた。

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