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田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

竜王戦で様変わり 「常識を覆す攻め」の羽生に一体何が?

 羽生善治棋聖(47)は8月から9月までの公式戦で6勝9敗と負け越した。一時的な成績不振とはいえ、将棋の内容に異変が感じられた。

 菅井竜也七段(25)との王位戦7番勝負では、菅井が独自の工夫を凝らした振り飛車に羽生は有効な手だてを講じられず、1勝4敗で王位を失った。

 中村太地六段(29)との王座戦5番勝負の第1局では、形勢がまだ難解だった終盤の局面で羽生は負けと観念して投了してしまった。以後も精彩を欠いて1勝3敗で王座を失った。

 そのほかの対局でも、羽生らしくないミスが終盤に出て好局を落とすことがあった。

 タイトルが13年ぶりに一冠に後退した羽生には、不調説が取り沙汰されたものだ。

 羽生はそんな状況でも、竜王戦の決勝トーナメントを勝ち抜いて挑戦者になった。ある意味で竜王戦に勝負運を集中させたともいえる。

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