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田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

ラジオから流れる村田英雄「王将」を聴いて将棋を始めた

 公式戦の年末の対局は、通常は12月28日ごろが最後である。時には対局日程が詰まって大晦日に及んだこともあった。

 1991(平成3)年12月31日。王将戦の挑戦者決定戦で、中原誠名人(当時44)と谷川浩司竜王(同29)の対局が東京の将棋会館で行われた。

 中原が勝てば通算1000勝、谷川が勝てば通算600勝を達成するという、ともに節目の大一番となった。

 大晦日の対局とは、どんな雰囲気だったのだろうか。近所の店は大半が休業している。そこで将棋連盟は、対局者らの食事に出前の弁当を用意したようだ。

 両者が持ち時間をフルに使って熱戦となり、対局が終わって外に出たら除夜の鐘が鳴り響いていた、という光景も想定された。しかし、午後9時前には終局し、谷川竜王が勝った。

 大晦日の恒例のテレビ番組といえば、「NHK紅白歌合戦」である。今年はゲスト審査員として、バラエティー番組などに出演して人気者の「ひふみん」こと加藤一二三・九段(77)が登場することが発表された。

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