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田丸昇
著者のコラム一覧
田丸昇

1950年5月5日、長野県東御市生まれ。元日本将棋連盟理事。中学生で奨励会入りし、佐瀬勇次名誉九段の門下生となる。長髪から「ライオン丸」というニックネームで知られた。16年10月に現役引退。近著に「名棋士の対局に学ぶ 詰め&必死」(創元社)がある。

青春に目覚めて将棋に身が入らなかった20歳の頃の私

 1972(昭和47)年2月22日。私が四段に昇段して晴れて棋士になった記念日である。

 現行の奨励会(棋士養成機関)の四段昇段制度は、半年ごとに行われる三段リーグで上位2人が四段に昇段できる(年間で計4人)。今期の人数は36人で、18倍もの「狭き門」である。

 私の奨励会時代は、東西に分かれた三段リーグ(人数は平均で計16人)の優勝者同士が対局し、勝者が四段に昇段できる制度(年間で計2人)だった。世にいう「東西決戦」である。

 現行の四段昇段制度はもちろん厳しいが、リーグ戦なので最終戦で敗れても昇段できる可能性がある。しかし昔は、自力で勝ち取るしかなかった。

 東西決戦の対局では、プロ公式戦と同じ盤駒が充てられ、普段は奨励会員にえばっている棋士も神妙な様子で対局を見守った。

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