奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

「減農薬栽培」のカラクリ…危ない薬を使うと回数が減る

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 人間の神経系に作用することが分かっているネオニコチノイド系農薬。

 ちなみにイチゴのニテンピラムというネオニコチノイド系農薬の残留基準値は、EUでは0・01ミリグラム/キロなのに、日本は500倍の5ミリグラム/キロ。もしこの農薬が基準値いっぱいまで残っていたとしたら、ニテンピラムの1日の摂取許容量(ADI)は0・53ミリグラム/キロだから、10キロの子供なら、1日の摂取許容量5・3ミリグラム。残留基準値いっぱいのイチゴを1キロちょっと食べると1日の摂取許容量をオーバーしてしまう。

 ADIがEUと同じでも、それぞれの農産物について、日本の基準値がEUの100~1000倍もゆるいから、多めに食べると簡単に摂取許容量を超えてしまうのである。もちろん、1キロなんて食べないだろうと思うかもしれない。摂取許容量を守れば大丈夫と。だが、それ以下なら安全だと、誰が責任を持って言えるだろうか。責任もとれないのに、軽々しく「安全です」なんて言ってほしくない。

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