奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

日本の農家が好んで使う “ミツバチ大量死”農薬の危険性

公開日:

 前回で触れたネオニコチノイド系農薬が登場したのは90年代だが、日本でも安全で使い勝手がいいといわれ、2000年以降は大量に使われるようになった。

 ところが欧州など各国でミツバチが大量死したことで危険性が指摘される。まずEUがネオニコチノイド系農薬の一部を禁止し、新規登録を承認しないようにした。北米でも新規登録を中止、もしくは規制を強化している。日本でもミツバチが大量死しているのだが、それなのに、なぜか日本だけが残留基準値を緩和しているのである。

 たとえば、昨年、EUなどが規制しているグリホサートを大幅に規制緩和したのと同時に、ネオニコチノイド系農薬のスルホキサフロルも承認したことがそうだ。

 かつて全盛を誇ったのが有機リン系農薬だったが、その多くが人間や水生生物に毒性が強いとわかり、使用禁止になった(今も日本の農薬使用量の半分は有機リン系である)。代わって人間にやさしいといわれて登場したのが、このネオニコチノイド系農薬である。

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