奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

抗生物質を与えると鳥が早く太る

公開日:  更新日:

 では、今後も養鶏家は病気を恐れて抗生物質を手放せないのだろうか。ネットを散見すれば、企業でも「ABFチキン」や「FAチキン」といった抗生物質なしで飼育した鶏肉を販売しているし、山口県の秋川牧園などは、半世紀も前から抗生物質なしで鶏を飼育している。それも、飼料に遺伝子を組み換えたトウモロコシなどは一切使用しないという徹底ぶりである。

 それなら、他の養鶏場はなぜ抗生物質を投与するのだろうか。簡単にいえば、鶏を鶏舎で密飼いするからだ。30羽入るところに60羽入れる。当然、病気にかかりやすくなるから抗生物質を、となる。

 ではなぜ密飼いするか。同じ面積に倍の鶏を入れたら、人件費が半分になるからである。人件費より抗生物質の方が安ければどんどん使う。要はコストの問題なのだ。ただし消費者は、コストカットで安く買った分、未来で医療費として支払うことになるだろう。

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