吉田秀彦さん<3>昇進試験の“勉強漬け”が一番つらかった

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 1992年に新日鉄に入社した吉田さんは、ここで10年間、サラリーマン生活を経験した。この間、バルセロナ(柔道78キロ級で金メダル)、アトランタ(同86キロ級5位)、シドニー(準々決勝敗退)と3度の五輪に出場。ほかにも、世界柔道選手権(99年に90キロ級で金)や全日本選抜柔道体重別選手権(92、95、96、99、00年優勝)など、輝かしい実績を残したのは周知の通り。

「オリンピックや世界選手権、国際大会などの直前はほぼ数週間の合宿があったので、出社しないことも多かったんです。だから、10年間サラリーマンだったと言っても……。ただ、入社して初めて午前9時から午後5時のフルで数日出社したことがある。入社2年目だったと思うんですけど、初めての昇進試験の直前です。上司から一発で合格しろと厳命を受けて、毎日“勉強漬け”にされたんです。

 朝から晩まで、ずっとデスクに座りっ放しで試験のための資料を読む。内容は新日鉄の歴史、どの製鉄所でどんな製品を作っている、それから売り上げ構成は――と、会社の常識的なことです。なんでも、ウチの課の1年先輩が2人してこの試験に“落ちて追試した”らしくて、上司の気合の入り方はハンパなかった。これ以外に9時5時の経験はなかったんで、僕にとっては、一番つらかったサラリーマン時代でしたね。ハハハ」

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