塩田武士さん<5>100冊の取材ノートは「小説のネタ」に

公開日:

 2012年2月末に神戸新聞社を辞め、小説家一本になった。

「会社を辞める前、広告制作会社出身の石田衣良さんに会う機会があったので、『辞められたときに、どんな気持ちですか』と聞いたことがありました。『空が青かったね』と言われたんですよ。具体的なアドバイスを求めていたんですが……。で、実際に辞めた日は、文化生活部のみんなが『お疲れさま』って拍手してくれたんですが、部屋を出て振り返ったら、もう全員が仕事に戻ってました。『どれだけ人望ないのか』とがっくりきましたが、外に出たら、確かに空が青かったです」

 新聞記者時代に使った取材ノートと手帳は、合わせて100冊ほど。いまでも大切に保管している。

「ノートには取材タイトルと日付も記載しています。作家になった時に“この取材は面白かった”と読み返すためで、ノートを辞書みたいに使いたいと思ったんです。実際に読んでみると字が汚すぎて読めなくて、無駄な努力でしたが、いまでも3、4割は読めるので、あとは想像して楽しむようにしています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  2. 2

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  3. 3

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  4. 4

    参院選まで半年…野党共闘を阻む立憲・枝野代表の背信行為

  5. 5

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  6. 6

    毎勤不正で新疑惑「数値上昇」の発端は麻生大臣の“大号令”

  7. 7

    NGT48メンバー暴行事件を追及 “敏腕ヲタ記者”の評判と執念

  8. 8

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  9. 9

    NGT暴行事件の黒幕か アイドルハンター“Z軍団”の悪辣手口

  10. 10

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

もっと見る