自然流菓子処 川端風太朗(生駒)大助・花子行きつけの店
生駒市の富雄川沿いにある「川端風太朗」は、一見和食店に見紛いそうだが、れっきとした洋菓子店で、漫才師の宮川大助・花子が行きつけの店としても知られている。店主の川端繁隆さんは淡路島出身で、東京で修業した後、昭和41年に奈良に来てケーキ作りを始めた。生クリームを関西で初めて使った職人として業界でも知られており、今や関西洋菓子界の重鎮として崇められているくらいだ。
川端繁隆さんは自店を“自然流菓子処”と表現しているように、ケーキに無農薬(または低農薬)果実をふんだんに使用しながら季節感あふれるものを作っている。例えば、淡路のいっぴん(700円)と題されたスイーツは、大ぶりのブルーベリーを60グラムも使ったもの。スポンジにブルーベリーをのせ、ヨーグルトをかけて仕上げている。
「淡路島の専門農家から仕入れて作っています。このブルーベリーは皮が薄く、酸味も少ない。信州産と比べると、味が全く異なるんです」と説明する。