師岡正雄さん<1>「マイク乗りのいい声だよ」と褒められた

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 ニッポン放送のスポーツ中継でおなじみの師岡さんは、今年1月に早期退職し、フリーアナウンサーとして活躍中だ。「ドーハの悲劇」と「ジョホールバルの歓喜」の両方を伝えたベテラン。WBC連覇にも立ち会ったが、もともとアナウンサーになるつもりなどなかったという。

 子供のころから声は大きかった。友だちと教室で騒いでいると、自分だけ叱られる。職員室まで響き渡るような声質だったのだ。

 それでも「いい声をしている」だなんて思ったこともなかった。才能を見いだしてくれたのは、文化放送の少し年上のアナウンサーだった。

「大学3年の時からアルバイトをしていたんです。深夜の12時過ぎになると、みんなの夜食を買いに行くのも仕事でした。あるとき、泊まり番の2~3歳上のアナウンサーと一緒にスタジオの隅で酒を飲んでいたら、『師岡はあれか、アナウンサーになりたいのか』と聞かれたんです。『はあ? アナウンサーですか~』って驚いたんですが、『キミの声はマイク乗りがいいよ』『ちょっとしゃべってみなよ』と。初めて知りました。高校はサッカー部、大学も運動系のサークルで、下級生のときは声出しをやらされました。それで自然と腹式呼吸ができるようになったのかな。『やっぱ、乗りいいじゃん』って言われて、急にその気になったんです」

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