豪雨や台風で注目も 大地震で「とにかく避難所へ」なぜNG

公開日: 更新日:

 北海道地震発生から3週間が過ぎたが、厚真町や安平町では、今なお800人を超える人が避難所生活を余儀なくされているという。

 この夏は西日本豪雨もあって、避難所がクローズアップされ、万が一の事態を想定し、最寄りの避難所をチェックした人は少なくないだろう。

 しかし、被災直後は、避難所にはなるべく行かないのが基本だという。どういうことか。防災システム研究所の山村武彦所長が言う。

「公園などの広域避難場所は、津波や大火などのとき、一時的に様子を見る場所。学校の体育館などの避難所は、地震で家屋が倒壊したり、土砂に流されたりして、家に住むことができない人が一時的に避難生活をするところです。これらは地域防災計画でルールが決まっています。“大規模地震発生時はとにかく避難所へ”という考え方は誤っているのです。自宅が問題なければ、原則、避難所には行かないこと。東京都もそうアナウンスしています。自宅が安全なら、在宅避難生活が基本です」

 2年前の熊本地震で、倒れた建物の下敷きになるなどして亡くなる「直接死」は55人だったが、避難所や車中泊などで亡くなる「関連死」はその約4倍の208人に上ったのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず