地震では寝室を守る…災害別「防災シェルター」の使い方

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 とにかく災害が相次いだこの夏。西日本豪雨や北海道地震で、濁流や土砂にのみ込まれた家屋の映像を見て、日本に安全な場所などないと思った人も多いだろう。そこで注目されているのが防災シェルターだ。少し前は「そんな大げさな」と思われていたが、にわかに現実味を帯びてきている。果たして、シェルターは有効か。

 防災シェルターについて詳しい防災事業経済協議会(BOCO)の貴船美彦理事に聞いた。

「シェルターの定義は難しく、想定する災害の種類や規模によって、必要な機能や強度が異なります。核シェルターのように、地下などに完全に隔離されたスペースがあって、ライフラインも完備され、何カ月もそこで暮らせるようなものが一番安心でしょうが、それを一般家庭で用意するのは現実的ではありません」

 では、どんなシェルターが現実的なのか。よくイメージするのは、カプセルに逃げ込むタイプだが……。

「大地震や土砂崩れなど突然襲ってくる災害の場合、逃げ込む時間はありません。ですからカプセルタイプより、災害の被害を一時的に食い止め、逃げる時間を稼ぐものが有効です」(貴船理事)

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