曽我和弘
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曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

ヴィラージュ川端(奈良)ケーキを食べた後の余韻を楽しむ

公開日: 更新日:

 安心・安全・美味をテーマにした洋菓子店「ヴィラージュ川端」は、奈良では有名な存在。素材感を大切にし、牛乳やバター、果物などにこだわって作るスイーツは、多くの甘党を魅了している。

 長年、生駒の小平尾町で店を営んでいたのだが、2017年に第二阪奈道中町IC近くに移転し、広々とした喫茶スペースを有する店として評判を呼んでいる。外観は洋菓子店とは思えぬ酒蔵造り。暖簾を掛けて杉玉を吊るすなどまさに和風。だが一歩店に入ればモダンな洋菓子店が展開。触れるものは全て本物の木と、癒やしの空間が迎えてくれるのだ。この店はベテラン洋菓子職人・川端繁隆さんの経営だが、店自体は子息の川端崇靖さんに任せている。パンチを利かすのではなく、食べた後の余韻を楽しんでもらうべくケーキを作っているという。

 前述したように「ヴィラージュ川端」の特徴は、素材のこだわりにある。牛乳は牧草を食べて育つ乳牛から搾ったものを使用。低温殺菌で乳脂肪均質処理を行っていないので、牛乳本来の味と風味がいきている。また甘味も食後の血糖値上昇をゆるやかにする希少糖を使ったり、小岩井牧場の発酵バターやバタークリームにはカルピスバターを用いるなど、かなり材料費をかけて作っているという。自慢の洋菓子はティラミス(620円)、奈良抹茶のムース(650円)など。私が食した紅茶チョコ(620円)は文字通り紅茶のムースにチョコレートをトッピングした一品だが、実に軽い甘さで、店が訴える“残心”なる言葉が実感できるものである。素材の味を損なわぬよう控えめな甘さにしているのがよくわかる。

(住)奈良市石木町368―1
(℡0742・93・6768)
(営)10~19時。休み/火曜

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