松野弘さん<5>転職3回で得た財産は人脈…役立つ時が来る

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 電通からパイオニア、そしてシンクタンクの日本総研へ――。いずれも、「いつかは大学教員になる」という目標を最優先した結果の転職だった。

「日本総研に転職したのは1982年。研究調査部に配属になって経済産業部門の主任研究員になった。メーカーからの誘いもあったけど、当時は、シンクタンクブームだったし、研究の時間もとれそうだったんです。

 ボクが転職で一番大事にしたのは、“業界でナンバーワンレベル”の会社に移ること。トップクラスの企業は何よりブランド力があるし、次に転職するとき有利になる。これは実感ですよ。実は、日本総研では、間もなく営業の仕事をやらされる羽目になって1年で退職、大手のシンクタンクにいたことが次の転職に役立ちましたから」

 次なる就職先は日本青年会議所(JC)。JCがシンクタンク(JC総研)を設立するため人材を探していたのだ。松野さんは、JC総研の主任研究員と、政策室の総合アドバイザーとなる。こうしてサラリーマンとして社会経験を積む一方で、内外の学会に所属して研究は続けていた。マイノリティー問題をやめ、新たな研究テーマは産業・環境問題だった。

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