池田保行
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池田保行

メンズファッション誌を中心に、ビジネススーツなどメンズスタイルについて執筆するファッションエディター&ライター。

ノーベル賞授賞式で見た 日本紳士の「礼装」のあるべき姿

公開日: 更新日:

 ノーベル医学生理学賞を受賞した京都大の本庶佑特別教授(76)が、和装で授賞式に出席したことが話題となった。本来、ストックホルム・コンサートホールで行われる授賞式に出席する男性受賞者は、夜の正礼装である「燕尾服」がドレスコードとされるが、実は公式に「民族衣装」も認められている。にもかかわらず、過去に民族衣装で出席した日本人男性は、1968年の川端康成以外いない。その理由は式後に晩餐会、さらにその後、ダンスパーティーが催されるから。ダンスには燕尾服が相当で、民族衣装では無理がある。しかし、このダンスパーティーは出席が任意とのこと。 

「日本の研究者」という矜持を示す教授の和装は、「五つ紋」のいわゆる「紋付き羽織」だ。「五つ紋」とは両胸、両後ろ袖、背中心の5カ所に家紋が入る最高位の礼装とされ、これに「仙臺平」の袴を合わせている。「仙臺平」は文字通り、仙台市で織られた高級絹織物で、無形文化財に指定されており、フィギュアスケートの羽生結弦も国民栄誉賞授賞式で着用していた。腰に差した九寸の白扇も、アイリッシュリネンの白チーフに通じる正礼装の締めアイテムだ。 

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