西潟正人
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西潟正人

魚の伝道師。東京海洋大海洋生命科学部非常勤講師(魚食文化論)。

“10回洗えばタイの味”酒を飲むのも忘れるシコ刺しのウマさ

公開日: 更新日:

 マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシの3種が、イワシ属と呼ばれる。幼魚はシラスで、煮干しや目刺しにもなったりする。

 多く取れるから、海の米というか、肥料にもされて、おせち料理のひとつ「田作り」とは、カタクチイワシをいって味つけしたもの。年中が産卵期だから、漁師は「湧くようだ」と表現する。魚たちの食物連鎖でも大切な存在で、安いからとてバカにできない。

 海外でもアンチョビーやオイルサーディンは、カタクチイワシで作る。干物や塩漬けなど保存食ばかりのようだが、日本には「シコ刺し」という逸品がある。イワシ子で「シコ」、江戸っ子は「ヒコ」となまる。

「10回洗えばタイの味や」

 広島・尾道の漁師町で、ばあさんがカタクチイワシを洗っていた。手開きした身をザルに入れて、バケツの水でかき混ぜる。白濁していた水が透明になるころ、シコは輝きを増す。

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