夫にとって本当に必要なのは「妻が先に逝く」支度だ
■家事タスクが分かるアプリ
「何をすればいいかわからない」という場合は、家事分担アプリの「Yieto」がいい。100を超える家事タスクが一目でわかる。
「食事のメニューの決定から、風呂場の排水溝の髪の毛を取り除く、植物に水をあげる、トイレットペーパーの補充――といった、シーン別に細かい家事を表示しています。本来は妻との家事分担用のアプリですが、日頃から家事に参加して、いざというときに戸惑わないように習慣化させることが大事です」(前出の丸山氏)
お気に入りの料理はレシピを教えてもらったり、週末は買い物に付き添って、値段の相場や分量を覚える。
一方で、家事が向いていないと自覚している50歳以上の男性なら、元気なうちに入れる「サービス付き高齢者向け住宅」なども検討すべきだという。
「施設内に趣味サークルがあったりするし、病院とも提携している。介護が必要になれば、そのままサービスを利用できます。子供が独立し、妻に先立たれていれば財産を整理して、自分の人生に使うのも選択肢です」(前出の山崎氏)
配偶者の分まで、残された人生を充実させよう。