加来耕三
著者のコラム一覧
加来耕三歴史家・作家

昭和33年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、同大学文学部研究員をへて、現在は大学・企業等の講師をつとめながら著作活動を行っている。テレビ・ラジオ等の番組監修・出演などの依頼多数。著書に『加来耕三の戦国武将ここ一番の決断』(滋慶出版/つちや書店)『卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン』(ポプラ社)ほか多数。

野望持たぬがゆえ滅亡…朝倉義景は女性運のない戦国大名

公開日: 更新日:

 信長はどうしたか。上杉謙信に目を付けたのです。馬に目のない謙信に南蛮渡来の名馬を贈り、「朝倉義景を帰国させてもらえませんか」と密書を送りました。義景さえ崩せたら、朝倉軍に向けた兵力に余裕が生まれ、窮地を脱することができると読んだのです。

 信長のしつこい催促を受け、謙信は義景に「国許に戻って兵馬を休めてはどうか」と勧告。

 もしこのとき、義景が申し入れを拒絶していたなら、歴史は大きく方向性を変えたでしょう。

 しかし義景は、兵站欠乏の心配もあり、謙信に呼応して兵を引きました。こうして反織田包囲網の一角が崩れ、信長が息を吹き返したのです。

 その結果、天正元(1573)年8月、信長は岐阜城を出発して浅井氏を攻め、救援に駆け付けた朝倉軍に猛攻を加えて潰走させます。約10里(約40キロ)を13~14時間で走破する快進撃に、朝倉勢は3800人が討死に。義景は先祖代々の地・一乗谷にとどまることもできず、8月20日、重臣の朝倉景鏡に裏切られ、自害して果てました。享年41。

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