【上板橋駅編】瀬戸内寂聴似のマスターに声を掛けられて…

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 江戸時代には川越街道の宿場町として栄えた上板橋。駅の周りには雰囲気の良い飲み屋が多い。そんな中、かなり怪しい店を見つけた。

 場所は、駅南口を出て上板南口銀座商店街を真っすぐ進み、旧川越街道にぶつかったら右折してしばらく行った四つ角。赤提灯と「営業中」のノボリが目印だ。古びた雑居ビルの壁には枯れたツタが這い、店の前には変な置物や使い古しのヘルメットなどガラクタだらけで、まるでゴミ屋敷。ちゅうちょしていると、壁にこんな張り紙が。「気をくれ(ママ)してたら人生負けだ???」――。よし、入ってやろうじゃねえか! と意気込んでボロい暖簾をくぐった。

 入ってみると、店内も負けじとガラクタだらけ。やっぱりゴミ屋敷かと思いきや、意外と客が大勢いて(皆、オヤジだが)、大いに盛り上がっていた。「おお、いらっしゃい!」と言ったのは客。「お客さんだよ」と声を掛けられカウンターの中から顔を出したのは、ツルッと剃り上げた頭につぶらな瞳がキュートな中年男。彼がマスターだった。

「いらっしゃい。初めて?こんな店によく入ってこられたね」

 ちょっと、うれしそう。こちらも試練をくぐり抜けて褒められたようでちょっと誇らしい。

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