曽我和弘
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曽我和弘

大学卒業後、ゴルフ雑誌や米国医学雑誌の編集を経て、あまから手帖社に入社。一貫して雑誌畑を歩む。99年にクリエイターズ・ファクトリーを設立。食分野を中心に取材・執筆のほか、食文化の継承や食の流行を作ったりと多方面で活躍。JR大阪駅構内などの飲食店もプロデュース。駅ナカビジネスの仕掛け人とも呼ばれる。現在は大阪樟蔭女子大で講師も務め、関西食文化研究会座長でもある。

神戸酒心館 東明蔵(御影)“喫茶コーナー”で生酒の贅沢

公開日: 更新日:

 陽の高いうちから一杯飲りたい――。これが左党の思いかもしれない。しかし、どうしても罪悪感が生じる。それが一転、人目を気にすることなしに堂々と飲めるのが神戸酒心館内の「東明蔵」喫茶コーナーなのだ。

 長屋門を潜ると正面が酒造りを行う福寿蔵で、右手が蔵元ショップの「東明蔵」。ここでは蔵で産される清酒・福寿を販売するとともに全国から仕入れた酒のアテも売っている。そんな「東明蔵」のカウンターでは、午前中から一杯やる姿が目立つ。喫茶コーナーと書かれているにもかかわらず、コーヒーや紅茶は一切なく、あるのは日本酒のみ。「なぜ喫茶なのか」と尋ねても「そう呼んでずっと来ているから」とあっさり答えられてしまった。

「東明蔵」に訪れたならぜひ買って帰りたいのが生酒。火入れしていないので酒蔵でしか求めることができないレアもの。通は通い瓶と称し、ここで瓶(108円)を求めて量り売りの生酒を詰めてもらう。飲んでなくなれば、その瓶を持って来て入れてもらうという昔のシステムが導入されている。ちなみに吟醸生酒は300ミリリットルで756円なり。この生酒は喫茶コーナーでも味わえる。純米生酒や吟醸生酒が一杯400円、大吟醸なら600円という値段。お薦めはきき酒セット(500円)で、これなら45ミリリットルずつ大吟醸、純米酒、生酒の味比べができるのだ。時には爽生(そうなま)のような限定品にも出合えるし、雫酒のような希少品種も飲める。

 酒のアテには酒の肴三種盛(500円)を。これはここのスタッフが、「東明蔵」で販売するものを3つ選んで出す。あまりに福寿に合うことから、飲んだ後に土産に買って行く人も多いそうだ。

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