片岡義男さん 小説執筆の原点は14歳で出合った米国の短編

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サイモン・ウィンチェルバーグ「征服者」

■たまたま手にしたペーパーバック

 ペーパーバックの「The Best American Short Stories」(1953年版)を手にしたのは、僕が14歳のとき。東京に住んでいて、ちょうど今頃の季節の暑い日でした。

 家にあったので、恐らく父が持ってきたんでしょう。僕はあまり本は読まなかったし、このペーパーバックも手にすることがなかったのに、その日は何となく見ていた。そうしたら、後ろの方にあった短編「aconqueror(征服者)」の中に、何人か日本人の名前がローマ字で出ていたんです。それで、「日本の話かな」と思って読み始めました。それが非常に面白かったんです。

 物語の舞台は、占領が始まって1週間後の新潟。町に文具店があって、そこのおやじさんや娘、知り合いの医学生、そして占領米軍の若い兵士が登場します。詳しいストーリーは忘れてしまったけれど、占領された側である文具店の日本人たちと、若い米兵との交流が描かれていました。

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